足底腱膜炎という症状をあまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。
足底腱膜炎とは、足の裏の内側アーチ部(いわゆる土踏まず)の、特に足のかかとの部分に痛みが出る症状のことです。症状が軽い方は、安静にしていると症状は落ち着いてきますが、症状が進んでしまうと、足を床につけるだけでも、かかとの裏の部分に鋭い痛みが走ります。
この痛みで長年お悩みの方も多くいらっしゃいます。足底腱膜炎、足底筋膜炎と呼び名はありますが、どちらも同じ症状を指しています。わたしは足底腱膜炎で統一しています。
足裏が痛くて整形外科や治療院に行かれた方は、このように言われたのではないでしょうか?
確かに、これらの理由も考えられます。しかし、この様な方が全員足底筋膜炎になっているか?そういうわけではありません。
よくある整形外科や治療院の治療方法は・痛みがある足の裏のマッサージや電気治療
・整形外科でレントゲンを撮っても異常が見つけられず湿布を出されるだけ
・筋肉に問題があることいわれ、ジムに行ったり、自宅でのストレッチをするようにアドバイスをされる
確かにそれらを受けることで一時的に楽にはなりますが、根本的な改善にはつながっていないことにお気づきでしょうか?
痛みがあるかかとそのものに原因があったり、足首や膝、股関節の歪みが原因だったり、各関節を支えている筋肉のアンバランスだったり。
その方の痛みの根本的な原因を見つけ出し施術することが大切なのです。
10年以上、足底腱膜炎改善のお手伝いをしておりますが、わたしの施術を受けられると「初めて足を触ってもらった」「こんなに長い時間、足を触ってくれたところは初めて」とおっしゃる方が意外と多くいらっしゃいます。お話をお聞きすると、それまで「骨盤の歪みが原因だから…」、「全身の骨格調整が必要だから…」といわれて足とは違う場所から施術がスタートするそうです。
そういえば、わたしが以前お手伝いに行っていた治療院の患者様も「よそはササっとしか診てくれないのに、こんなにしっかりと診てくれた先生は初めてだ」とおっしゃっていたのを思い出しました。しかも、おひとりではなく、何人もの患者様に言われていたのです。
癒着というのは筋肉が持続的に硬くなり続けると起きます。ではなぜ筋肉が硬くなってしまうのでしょうか?それは関節を支えている筋肉たちの筋力がアンバランスになってしまうからです。
もちろん、普段はバランスよく筋力が均衡しています。しかし、日常での動作のクセによって「使いやすくてガンバリやすくなる筋肉」と「使いにくくてサボリがちになる筋肉」に分かれてくるのです。いわば生活習慣病です。
サボリがちな筋肉は、どんどんサボりまくって筋力低下。すると筋力の均衡がアンバランスになり関節が不安定になります。関節が不安定になると、更にガンバリ筋は頑張ってしまい、結果として過緊張を起こします。これが症状が出る原因です。
そこで、「癒着を剥がす筋膜リリース」と「筋肉を鍛えて治す関節トレーニング」が必要となります。これがわたしの施術の中心となります。